会長挨拶
第16期会長挨拶
生理学女性研究者の会(WPJ)代表 中瀬古(泉)寛子
(東邦大学 医学部 薬理学講座)

2024年度より生理学女性研究者の会(Women in Physiology of Japan: WPJ)第16期代表を務めます、中瀬古(泉)寛子と申します。東邦大学医学部薬理学講座にて、安全性薬理分野におけるヒトiPS心筋細胞を用いた薬物の心毒性や催不整脈性の評価系に関する研究を行っております。日本生理学会にはポスドクとなった2000年に入会し、2014年より男女共同参画推進委員会委員として活動しており、同年よりWPJ会員となりました。
さて、日本生理学会第100回記念大会(2023年3月14日~16日、国立京都国際会館)でのポスター展示でもご紹介しましたが、WPJは日本生理学会における男女共同参画推進委員会の創立を促し、入澤彩記念女性生理学者奨励賞(入澤彩賞)の選定基準の策定に長く携わりました。そして、2024年より入澤彩賞の運営は女性生理学者活動推進委員会に完全に移行しました。第16期では初心に立ち返り、WPJでの交流を通じて、皆様の研究者としての歩みを互いにどのように応援できるのかを考える時期とし、活動を進めていきたいと考えております。女性研究者の待遇が改善しつつある現在であっても、最初に悩みや課題を共有したい相手は同性であることも多いのではないでしょうか。様々な分野や状況にある女性研究者が集うWPJが皆様の励みになることを祈りつつ、代表としてのご挨拶とさせていただきます。
中瀬古(泉)寛子